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行司は反則を見てはならない、というおはなし

こんな相撲について訳知り顔のブログを書いてるくせに、
実はワタクシ基本的なことを存じておりませんでした、といういささか恥ずかしいお話。


去る五月場所の十四日目、稀勢の里と日馬富士の取組が物言いのつく一番となった。
押して出た稀勢の里を、日馬富士が土俵際で突き落とす。
行司木村庄之助は稀勢の里に軍配を上げたのだが、スローで見ると日馬富士の足が残っている。
普通なら行司差し違いだが、日馬富士が突き落す際、稀勢の里のマゲを引っ張っており、
けっきょく反則で軍配通り稀勢の里の勝ちとなった。

このときのブログで私は
「庄之助は日馬富士の反則を見て軍配を上げたのか定かでない」と書いたのだが、
最近相撲の本を読んでいたら、「行司は反則を見ないで相撲だけを見て軍配を上げる」という記述があった。
朝青龍の全盛期に立行司をつとめた、第33代木村庄之助さんの著書から引用。
思い出に残る取組を尋ねられてのお答えである。

自分の相撲では十両の取組で貴花田と維新力の取組。反則で維新力が負けた相撲です。
維新力の手が髷に入ったのが見えました。これは維新力の反則です。
しかし、維新力は反則であっても、維新力が勝ったので、
勝負としては維新力に軍配を上げなければなりませんでした。

行司は反則を見てはいけないことになっています。反則は審判員が決めるのです。
行司は勝負の勝敗だけを見るのです。
したがって、反則をしても、行司は勝った方に軍配を上げます。
行司は「反則がありました」と言って、反則した力士を負けにするわけにはいきません。
(中略)
維新力に軍配を上げると、すぐ審判員から手が上がりました。
協議の結果、貴花田が勝ちとなりました。
このような反則の場合は、勝った力士に軍配を上げて、
「行司差し違え」となっても、「(行司の)黒星」としてカウントされません。
(中略)
反則によって勝った力士であっても、そしてその反則を気がついていても、
行司は勝った力士に軍配を上げなくてはいけないのです。

(「大相撲と歩んだ行司人生51年」より)


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(2006/06)
木村 庄之助、根間 弘海 他

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というかこんな本を読まなくても、思い起こせばNHKの中継でアナウンサーも、
「行司は反則を見ませんから…」と言っていたような気がする。
ウィキにも同様のことは書かれてあったりするから、私も相当なボンヤリだ。

そのとき書いたブログでは、差し違いになるところが反則でならなかったので、
庄之助はラッキーだったなどと書いたりしている。
とんでもない間違いだった。
しかし今回のケースでも庄之助の黒星となったのだろうか。そのあたりはちょっと不明。
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プロフィール

うぃぬっ

Author:うぃぬっ
相撲の好きな犬。新潟県在住。近眼。千代の富士の時代に相撲を見始め、若貴時代はヒネくれていたのであまり見ず、朝青龍のときにまた見始めて現在に至る。

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