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稽古どころじゃないんじゃないの


スポニチの記事から。

北の湖理事長巡業に苦言「関取は稽古をやらないと駄目」

大相撲夏巡業の最終日は17日、釧路市の湿原の風アリーナ釧路で行われ、巡業を視察した北の湖理事長(元横綱)が申し合いの稽古をしなかった大関・横綱に苦言を呈した。巡業は巡業部長の管轄で異例の視察となった同理事長は横綱・白鵬筆頭に稽古をしなかった上位陣に厳しい姿勢。相撲人気回復の傾向に水を差しかねない行動にくぎを刺した。

午前9時30分すぎ、会場に北の湖理事長が姿を現した。通常は姿を見せない巡業だが、今回の釧路は自らの知人の紹介で勧進元が決まったため、その招待を受けて異例の視察が実現。しかし、その内容は昭和の名横綱には物足りなく映った。

横綱・白鵬は高安、日馬富士は大砂嵐にぶつかり稽古で胸を出したが、鶴竜と大関・稀勢の里、琴奨菊は土俵下で四股やトレーニングを繰り返すのみ。最後までファンが期待した本番さながらの申し合いはなく、夏巡業最終日としては寂しい光景だった。「関取は稽古をやらないと駄目。結局やる人とやらない人が決まってきている。涼しい、稽古のできる環境なんだからやらないと」と北の湖理事長。横綱、大関陣は15日の千歳から始まった北海道巡業3日間で一度も申し合いがなく、角界トップは名指しこそ避けたが、苦言を呈した。

この巡業から朝稽古は申告制となり、事前に三番稽古をするメンバーを申請して土俵に上がるシステムを導入。どの力士にも積極的に稽古に参加するよう意識改革を促したが、結局決まった力士が土俵で稽古を繰り返すだけだった。夏巡業に同行してきた芝田山巡業部副部長(元横綱・大乃国)は「土俵上で稽古してほしい。やってるやつはしっかりとやっている。鶴竜、稀勢の里、琴奨菊は土俵に上がらなかったのは残念」と角界の看板力士たちが稽古を回避したことを厳しく批判した。加えて先場所2横綱を倒した大砂嵐にも「土俵でニコニコして力が入っていない。それなら稽古するな」と厳しかった。

今年に入り、相撲人気は入場者数増加など回復傾向にある。巡業でしっかり稽古することが本場所の内容、そしてさらなる人気回復につながる。大関・横綱による稽古回避はファンサービスの意味でも戻りつつある人気に水を差しかねず、協会幹部の反応は厳しかった。

[ 2014年8月18日 05:30 ]



ファンサービス、という点では確かに横綱大関陣の申し合いがないのは寂しいものだ。しかし巡業のスケジュールも中々タイトである。

7日福島に始まり、8日茨城、9日新潟、10日山形、11日宮城、12日秋田と日を置かずに東北を移動、中2日開けて北海道へ渡り、15日千歳、16日札幌、17日釧路で終了。

11日間で休みは2日しかない。これは移動だけでくたびれてしまうのではないか。まして交通手段もツイッターなどで見る限り、バスが専らのようだ。体の大きなお相撲さんには厳しかろうと思う。

昔から巡業というのはこういうものなのだろうか。相撲ファン歴も浅く知識のない自分には残念ながら分からない。しかしひと月置きに開かれる本場所の真剣勝負に、生活のかかる力士たち。巡業での稽古に積極的になれないのは、背景を考えると理解できなくもない。旅疲れの体に鞭打ってケガでもしてはたまらんぜ、というのが彼らの本音なのだろう。

各地をこまめに回るのではなく、大きな都市で3日ずつ興行を打つとか、もう少し運営サイドの工夫も必要に思うのだが。

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新潟巡業に行った話(2)

前回の記事の続き。


朝稽古が11時ごろに終わると、
あとは地元の子供と関取衆の稽古、
大山親方の相撲講座などとプログラムが続く。

お昼頃からは取的の取組が始まる。
序二段5番、三段目14番、幕下11番。

よほど地元出身の力士でも出てくるかと思ったが、
新潟県出身は三段目の飛燕力だけであった。
関取の付け人が同行ついでに、こうした前座を務めるのだろうか。
そのあたりの人選はよくわからない。

このころになると私もビールが進んで、若干ほろ酔い気味。
写真も面倒になって撮らなくなった。


ただお酒の好きな人間からすると、ちょっと物足りない点も。
持ち込みは禁止なので、飲食は場内の売店を使うしかない。
その売店は4つほどあるのだが、
どこも扱っているのは同じようなメニューばかり。

飲み物はどの店も生ビール、サワーのみ。
つまみは唐揚げ、焼きそば、枝豆、フライドポテトとビールのお供ばかり。
なんだか申し合わせでもしているみたいだ。
脂っこいものとビールばかりでウンザリしてしまう。

日本酒はないかとそちこちの売店のお姉さんに尋ねるが、
申し訳なさそうにありませんと答えるばかり。

注意深く見て回ったら、3000円のお土産セットの中に、
日本酒の小瓶が入っているのを見つけた。

しかし小瓶のために3000円出すのも馬鹿馬鹿しいので、これは買わず。
結局終了までビールとサワーで我慢した。

どうして日本酒を単品で売らないのだろう。
あまり酔っ払いが出ては場が乱れるということなのだろうか。
持ち込み禁止にするならそれなりのラインナップを揃えてくれよ。
どこの巡業先もこんな調子なのだろうか。

まあ酒飲みのタワゴトなんですけど(笑)。


幕下の相撲まで全部終わると、
相撲甚句、初っ切り、十両土俵入り、櫓太鼓打ち分け。

このあたりになると、
日本酒が飲めない寂しさでなんだかガッカリしてくる(←意地汚い)。
甚句は勢が歌うかと期待したが、今回は出番なし。
ますますガッカリ。


やがて中入。
幕内力士、横綱、それぞれ土俵入り。
まあさすがに横綱土俵入りはいいものだった。

あとはメインの幕内力士の取組。
もっとも巡業なので誰も本気は出さない。
あっさりした勝負が続くのとビールの飲みすぎで睡魔に襲われる。
連れの元同僚もウツラウツラ。

眠い目をこすりながら土俵を見つめるのだが、
一番一番、力士同士で取り口を打ち合わせているようには思えない。
なんとなくだが、攻め気でパッと出た方に対し、
相手が、じゃあ俺負けとくわ、と巧く合わせ、さっさと勝負を片づけているようだ。
花相撲なのだから仕方がないが、正直阿保らしく思った。

そんな中一番に感じたのは、お客さんたちの優しさであった。
一人一人、1万4千円から9千円という大枚を叩いてこの場に来ている。
それでいて見せられるのはこんな馴れ合い相撲だ。

ほかのスポーツなら到底チケットはさばけないだろう。
プロ野球やJリーグのチームが地方に出向き、
朝一番の公開練習だけ一生懸命やって、あとは地元の少年チームとお手合わせ、
最後に試合もどきの見世物をのんびりやって、入場料1万円。
とてもお客は入りそうにない。

しかし相撲は違う。
客席を見渡せば、この日はほぼ満員の入りだった。
みな楽しそうに遠藤だの白鵬だの声をかけ、拍手しながら温かく見守っている。
自分たちの街にお相撲さんが来てくれた。
それだけで十分満足なのだろう。

みな優しいのである。
一年に6場所も真剣勝負を務め、ケガの絶えないお相撲さん。
あいまに地方を回る巡業くらいは、手抜き勝負もいいではないか。
個々の力士や部屋にタニマチはいても、
大会社がスポンサーについている訳ではない日本相撲協会。
チケットが高いのも仕方ないではないか。
たぶんそんな思いで、半分くらいは御高齢のお客さんたちは、
気の抜けたような相撲も文句を言わず、楽しんでいるのだろう。

大相撲を支えているのは、大都市で本場所を楽しむ人たちばかりではない。
こうした物わかりのいい田舎のおじいちゃん、おばあちゃんたちもまた、
テレビには映らないところで力士をサポートしているんであった。

酔った頭でしみじみ、そんなことを考えた。


何だか元気のないレポになってしまったけど、
力士と間近で触れ合えるというのは巡業のいいところ。

KIMG0073.jpg

私も妙義龍にサインもらっちゃったし(笑)。

新潟巡業に行った話(1)


8月9日土曜日、新潟市での大相撲巡業に行ってみた。

こんなブログを書いてはいるが、
巡業に足を運ぶのは子供のころ生まれ故郷の仙台で見て以来。
おおよそ30年振りのこと。

私は最近転職したのだが、前に勤めていた職場の同僚の方が、
私を相撲好きと知って声をかけてこられ、では一つ行ってみますか、と相成った次第。

この人はそんなに相撲に詳しくはないのだけど、
一度生の力士を見てみたかったのだとか。
で、うぃぬっさん相撲知ってるみたいだから色々教えてよ、とのこと。

開場は8時で、到着したのは8時半ごろ。
中に入るともう関取衆の稽古が始まっていた。

KIMG0045.jpg

巡業においては、取組では力士も本気は出さない。
みどころはむしろ朝稽古、というのはよく聞くところ。

ではここを楽しもうとはするのだが、
土俵周りを大きなお相撲さんたちがグルリ取り囲んでいるので、
自分の場所(前から21列目)では中の様子がさっぱり分からない。

前日にこんなニュースも読んでいたので、
よほど見やすいかと思っていたけどそうでもなかった。

このあたりは会場の作りにもよるのだろう。
今回のハコは平べったいワンフロアで、
後ろの席になると座ったままでは誰が誰と取り組んでいるのかさっぱりで。
そうかと言って立って眺めていては後ろに迷惑だし。

もうちょっと客席がすり鉢型であったり、
2階席まであったりすれば幾らか違うのかもしれない。

仕方がないのであちこち動き回りながら見物。
前に行って立ってみれば当然よく見える。

KIMG0046.jpg

でも他のお客に悪いので早々退散したり。

ならばと一番後ろまで行って立って眺めたりもする。
見えるけどちょっと遠い。

KIMG0051.jpg

なかなか大変だった。

ただあんまり一人でうろうろしていても、
一緒に来ていた元同僚をほったらかしにしてしまう。
それも気の毒なので、適当なところで稽古のガン見は切り上げ。

あとはもうビールを買って自分の席に座り込み、
立っている力士の間からチラチラ見える土俵の様子を眺めつつ、
元同僚にあのお相撲さんはこんな人でねとのんびりお話タイム。

遠藤が大砂嵐や常幸龍と何だかやってるな、というのは分かったが、
正直それ以上はよく理解できなかった(笑)。

(また続きを書きます)
プロフィール

うぃぬっ

Author:うぃぬっ
相撲の好きな犬。新潟県在住。近眼。千代の富士の時代に相撲を見始め、若貴時代はヒネくれていたのであまり見ず、朝青龍のときにまた見始めて現在に至る。

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