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ケガの人、病気の人

《北勝力、負傷の理由》

秋場所、高見盛戦で首を怪我して復帰が危ぶまれている北勝力。
その理由について、経験者ならではの考察が。

「引退の危機?」尾崎勇気のきばるぞ!

北勝力は先場所の高見盛との一番で首を負傷。突き押しが主体の北勝力が、この一番は珍しく立ち合い、もろ差しを狙いにいきました。おそらく前日の若の里―高見盛の取り口を参考にしたのでしょう。

若の里は「腕をクロスしながら頭でぶちかます」という、もろ差しになるにはかなり有効な立ち合いで、高見盛戦は10連勝しています。北勝力は若の里が毎回この形で勝つのを見て、高見盛にはこの立ち合いが有効と思ったのではないでしょうか。

実際に相撲を取った人なら分かると思うのですが、この立ち合いは頭一点で当たるために、ダイレクトに首に衝撃が走ります(普通の頭で当たる立ち合いは、突き放す腕の支えなどで、ある程度衝撃を分散できます)。これをやるには、首を保護するための僧坊筋の発達と、何より当たる角度やタイミングを普段の稽古で、同レベル相手にしっかりとやっておく必要があります。

北勝力は幕内でも屈指の強烈な突き放しがまだまだ健在なだけに、慣れない立ち合いで大怪我してしまったことが、非常に残念です。


なるほどそういうことだったのか。
腕をクロスする立ち合いって言うのは、琴光喜がかつてよくやっていました。
(もっとも琴光喜は肩から当ってましたけど)
これをいつももろ手突きの人が試みて、失敗してしまったというお話し。

原因が分かった所で状態が心配ですが、本人はやる気だというのが心強い。
あの何を考えているやらさっぱり分からない顔で、
大勝ちと大負けを平気でくりかえす妙な相撲っぷりをもう一度見たい。

とはいえあの尋常じゃない倒れ方を思うと、無理はしないでいただきたい。
見る側は複雑ですね。




《がんばれ正直、がんばれ玉光》

あと、こちらはもう秋場所前の記事で古いのですが、
行司の動向なんてそうそう記事になるものでもないので止む無し。

初日から三役格行司2人が休場「肝細胞がんの疑い」(スポニチ)

大相撲の三役格行司、木村正直(57)=本名山内幸久、岐阜県出身、朝日山部屋=と木村玉光(60)=本名上田延秀、京都府出身、放駒部屋=が秋場所初日の12日、日本相撲協会にそれぞれ診断書を提出して休場した。

 木村正直は「肝細胞がんの疑いで2、3カ月の休業が必要」と診断された。右足甲の負傷で名古屋場所を途中休場した木村玉光は「復職までになお約1カ月の安静を要す見込み」との診断書を出した。

[ 2010年09月12日 14:04 ]


どちらも心配ですが、特に正直は病気が病気だけに気になるところ。

とかく「うるさい」「でしゃばりすぎだ」と評判の悪い正直ですが、個性派行司として私は大好きです。

あの「この一番を裁くのは俺なんだ!」といわんばかりに滲み出る自意識、
時間一杯になると「あわしてあわしてぇ」とガナリ立て何としてもフェアな立ち合いを求める気高さ、
それでも己の目で合わないと見るや何度でもやり直させる硬骨漢振り。
確か日馬富士は5回くらいやり直させられたこともありましたね。
仕切りなおすたびに冷え切ってゆく場内の空気、
それを全く読まずにやり直しを命じ続ける正直の姿には、後光がさして見えました。

力士にとってはやりにくい行司かも分かりませんが、見る側にとっては稀代のエンターテイナー。
行司が楽しませてどうするって気もしなくもないですが、やはりあの勇姿に再びあいたいもの。

治癒復帰を心より願っております。

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テーマ : 大相撲
ジャンル : スポーツ

久保田智子アナは独自の感性をもつ大相撲ファンだった

青土社の雑誌「現代思想」
なんともインテリ系な雑誌ですが、今月は何と大相撲特集。

現代思想2010年11月号 特集=大相撲現代思想2010年11月号 特集=大相撲
(2010/10/27)
不明

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こういう本が大相撲を取り上げるということ自体が、
今の大相撲のムツカシイ立ち位置を端的に示しているような。
外国人に天下を取られた国技っていったい何なのよ?という問いは
とうとう思想のネタにまでなってしまった。

とりあげたい記事はいくつかあるのですが、
ひとまず笑えたのはTBSアナ久保田智子さんの随筆。

kubotaT


このひと大相撲ファンだったんですね。知らなかった。
(有名なのかな)

担当する番組で暴力団と大相撲との関わりを特集し、
化粧廻し姿の力士の映像に顔の部分だけモザイクがかけられた時のこと。
元の映像は見ていない久保田さん。

私には直感的に、その力士が誰であるかがわかりました。
放送終了後、記者にそういったところ、なんでわかったのだと聞かれて、
私の口から出たのは、「乳首」という単語でした。

力士の体を眺めることを長く楽しみにしてきた私にとっては、
間違えようがない体つきなのですが、
目は口ほどにものをいう、ではないですが、顔から下の体だけを見たところ、
乳首がちょうど目のように思われて、とっさにそう出たのです。

ついでに言うとへそが口、廻しが首に巻いた襟巻きといったところでしょうか、
という弁解の余地もないままに、
その後は「乳首の違いのわかる女」というありがたい称号を得ることになりました。

                            「女、三十にしていかに相撲にハマるか」より


すごい感性です。たとえばこういうのが

kao

この人には顔に見えるらしい。(あっ、でも見えるかも)

それにしても驚きました。文章もユニークで実は才女だったこの方。
どこかで相撲のエッセイ集でも出して欲しいもの。



テーマ : 大相撲
ジャンル : スポーツ

それゆけ栃煌山

盛り上がる春日野・佐渡ヶ獄の連合稽古。
これは稽古前の記事。

“栃・栃”が白鵬包囲網!秘策あり!!(デイリー)

角界記録の69連勝更新を目指す横綱白鵬(25)=宮城野=に、春日野部屋が包囲網を敷く。初日の対戦が濃厚な小結栃ノ心(23)と日本人大関候補の関脇栃煌山(23)は2日、普段は行わない出げいこで「打倒白鵬」に備えることを明かした。秘策の存在も示唆した2人は、師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)の指示で佐渡ケ嶽部屋に出向き琴欧洲、琴奨菊らと腕を磨く。

「対白鵬の秘策は?」。同じ質問をぶつけられた栃ノ心と栃煌山は、示し合わせたかのように「それは秘密です」と答えた。所属する春日野部屋は角界最多タイの4人の幕内力士を誇り、所属力士数は24人で4位という大勢力。その2トップが、連勝ストップへ牙を研いでいる


秘策って何でしょう。
特に期待の栃煌山、右の四つ身の力士なら
右の外掛けなんかで相手の投げを防いだりそのまま倒したりできると有効かも。

立ち合い白鵬左から張って右を差しにいく、
そのすきに栃煌山右を差す、白鵬に左の上手は許すが右は意地でも差させない、
焦れた白鵬左から振る、
そこに必殺の右外掛け、
やったやった栃煌山、白鵬の連勝を止めたのは栃煌山、

てなことになると素敵ですね。
でもたぶんならない。
あんまり器用に足技をマスターする雰囲気の人でもないし。

こういうのは安美錦や鶴竜に任せて
正攻法でどんどん前に出てもらいましょう。
白鵬ストップより大関取りがまずは課題ですね。

次が稽古後の記事。

栃煌山が出げいこで15勝11敗

大相撲の関脇栃煌山と小結栃ノ心の春日野部屋勢2人が3日、九州場所(14日初日、福岡国際センター)に向けて、福岡・久山町の佐渡ケ嶽部屋に出げいこした。関取衆の多い春日野部屋勢が出げいこするのは珍しく、栃ノ心は「(3月の)大阪場所の前に境川部屋に行って以来」と説明。佐渡ケ嶽部屋の大関琴欧洲、前頭筆頭琴奨菊らと精力的に申し合いを行った。

栃煌山は26番こなし、15勝11敗だった。うち琴欧洲には6勝9敗。途中3連勝する場面もあった。久しぶりの出げいことなったが「新鮮ですね。とまどい? 佐渡ケ嶽親方が『しこはここで踏みなさい』とか言ってくれたので大丈夫でした」と振り返った。

栃ノ心は13番こなし、6勝7敗だった。初日に現在62連勝中の横綱白鵬と対戦する可能性が高く「意識するか?」の問いに「まあ、そうですね。頑張ります」と話した。


3場所33勝ノルマの大関昇進をめざす力士としては、現大関に6勝9敗は若干物足りないような…。
昇進前の人は古株なんかもう圧勝、みたいなイメージがあるのですが。
できれば白鵬以外には負けて欲しくない。
まあでも伸びしろはあるんですから、期待しましょう。

テーマ : 大相撲
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鶴竜は関脇勝ち越しバージンだった意外

九州場所前に、鶴竜が切れのある動き

時津風一門による連合げいこが4日、北九州市の式秀部屋で行われ、関脇鶴竜が切れのある動きを見せた。

豊真将や豊ノ島らを相手に14番取って11勝3敗。右前まわしを引きつけてからの攻めが鋭かった。「いい形でキープしている。このまま崩さずにいきたいですね」と調整は順調だ。

同一門の開祖でもある双葉山の69連勝超えを目指す横綱白鵬の連勝ストップにも期待がかかる。だが本人は冷静に「横綱に勝ちたいということだけじゃない。自分のことをしっかりしないと。まだ関脇で勝ち越していないので」と話した。


えっ、そうだっけ。
関脇での勝ち越しなんてとっくにやってる人だと思っていたのだけれど。

調べてみると
2006年11月新入幕以来三役を5場所務めているものの

小結 9勝6敗×2回、7勝8敗×1回
関脇 7勝8敗×1回、5勝10敗×1回

あら本当だ。意外だって私だけですかね。
なんでこんな勘違いをしていたかというと、
結構平幕で大勝ちしていて
10~11勝の勝ち星を4度も稼いでいるのですね。

ちょっと非力な点もあっての現状なのでしょう。
も少し大きくなれば、霧島以来の井筒部屋大関ってことにいずれはなるんでしょうけど。

テーマ : 大相撲
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土俵の大きさは今のままでいいかどうか(2)~やはり16尺土俵を~

先日書いた土俵拡大論の続きです。

それでは現行の土俵が今の力士たちの体格からして狭い、とすれば
はたしてどれくらいのサイズに広げたらよいのか、考えてみます。

やはりおよそ80年前の15尺土俵制定時にくらべ10センチも伸びた、
平均身長から考えるのが妥当でしょう。

身長≒両手を広げた長さ、ですから、
土俵にあがる二人の力士のリーチの合計と土俵の内径との比率。
これを約80年前と現在とでくらべてみます。

まずは昭和6年(1931年)、
現行の15尺(455センチ)土俵制定時の
幕内力士の平均身長は前に見たとおり176センチ、二人のリーチ合計は352センチ。
土俵内径455センチとの比率は「1:1.3」となります。

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言ってみればこの比率が、昭和6年当時に攻防があってよろしいとされた
力士の体格と土俵との適正な比率ということになるでしょう。


これに対し約80年後の平成22年(2010年)現在、
幕内力士の平均身長は186センチ、二人のリーチ合計は372センチ。
変わらず使われている土俵内径との比率は「1:1.2」になってしまいました。
それだけ土俵が力士たちにとって狭くなったということです。

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そこで今度は現在の力士たちの寸法と、
80年前の土俵制定時の比率「1:1.3」から、
今日適正な土俵のサイズを割り出してみます。すると

土俵と力士寸法risoukanweb

「484センチ」という数字が出てきます。
この数字、実は尺でいう16尺=485センチとほぼ同じなのですね。
つまり今の力士たちに昭和6年の感覚で攻防のある相撲をとってもらうとすれば、
16尺土俵が適正、ということになります。

16尺土俵といえば、大相撲ファンが思い出すのは双葉山引退のエピソードでしょう。
終戦後、進駐軍の目を楽しませる目的で当時の相撲協会が土俵を15尺から16尺に拡大、
これに対し当時の横綱双葉山は、狭い土俵で技を競い合うのが大相撲である、と反発、
引退を決め、力士会の反対も強く、結局土俵は15尺に戻った…というおはなし。

しかし昭和の初めと今とでは、見てきたように体格差は歴然たるものがあります。

今の力士の身長、足の長さでは土俵に十分回り込む余地がないため、
パワーを行かした単調な取り口が増え、これに負けまいと皆体重を増やす。
やがて体重が増えすぎて、みな簡単に前に落ちる、ケガもする、稽古も減る。
するとますます相撲が単調になる…といった悪循環があるように思います。

もう一足、土俵に余裕があれば、土俵際の攻防も激しくなり、
これでは勝てないと力士たちの体重もおのずと抑制されていくでしょう。
そうなると安易な引き叩きも通用しなくなるし、ケガも減り、稽古量も増えて、
より面白い相撲が見られるようになるのではないでしょうか。

まあ現実にやるとなれば全ての部屋の稽古場を改修するなど、
かなり大掛かりなものになるはずです。
よほど不入りになるか、よほど理想に燃える理事が活躍しない限り
実現は難しいかもしれません。
そう思うとかなりハードルの高い課題かな、とも思うのですが、
いつか挑戦してほしいものです。







テーマ : 大相撲
ジャンル : スポーツ

プロフィール

うぃぬっ

Author:うぃぬっ
相撲の好きな犬。新潟県在住。近眼。千代の富士の時代に相撲を見始め、若貴時代はヒネくれていたのであまり見ず、朝青龍のときにまた見始めて現在に至る。

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