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今さらながら九州場所の総括を(1)

九州場所が終わって2週間も経つが、かなり遅めの総括。

低迷久しかった横綱日馬富士が今場所は好調、初日から横綱白鵬と共に順調に白星を並べ、
終盤大関稀勢の里に星を落としたものの、やはり稀勢の里に敗れた白鵬と1敗で千秋楽を迎え、
結びの一番を制して5場所ぶり6度目の優勝を果たした。

…と、優勝争いを軸にまとめてしまえば今場所の主役は日馬富士だったことになるのだが、
個人的にはどうしたって稀勢の里の場所だった。

序盤で安美錦、中盤で豪栄道に取りこぼしはあったものの、
終盤では両横綱を相次いで打ち破る活躍をみせ13勝2敗、優勝に準ずる好成績。
内容も、これまでは突き押しの相撲はよくてもマワシを引いた四つ身の相撲に難があった。
しかし今場所は組んでよし離れてよしといった自在の取り口。幅の広がりを感じさせた。
北の湖理事長も来場所13勝以上の優勝ならばと昇進を明言。
さあ来場所は綱取りだ。

と思いたいところだが、ここで軽々しくそれいけ稀勢の里と勇んでしまうのは、
相撲ファンとしておのれの学習能力の無さを露呈するばかりだ。
よく言えばマイペース、悪く言えばKY、近頃ではMrガッカリなどという仇名まで頂戴している彼が、
そう簡単に横綱を張れるわけがない。
安易に夢を見てはならない、
それが稀勢の里に対して相撲好きが取るべき作法であり、慎みというものだ。

だからどんなに間違っても、

1月場所でも横綱2人倒して初優勝だとか、
春場所で新横綱だ嬉しいなとか、
土俵入りは不知火二人もいるから雲竜型になるのだろうなとか、
教えるのは一門の大乃国の芝田山さんかなとか、
ほんとは貴乃花さんだとニュースバリューありそうだけど一門出ちゃったししょうがないよねとか、
太刀持ち高安・露払い若の里はグッと来る絵になりそうだ嗚呼先代に見せたかったとか、
若の里がんばって幕内に戻れ、けどきっと本人もその積りだろうなとか、



…そんなことは、そんなことは決して考えてはいけないのだ!
ダメだ、絶対に考えないぞ!(涙)
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今さらながら九州場所の総括を(2)


今さら九州場所総括の第二弾。横綱と三役陣で目に付いたところを。


日馬富士は久方ぶりの優勝だった。
場所前調子の悪さが喧伝されていたが、結果的には14勝1敗。

印象的だったのは初日の相撲で、
場所中の記事に書いたが、未遂に終わった吊り落としに気力の充実振りを伺わせた。
今場所はいいかな、と思わせたが終わってみれば予想以上の出来。
日によって格下相手に立ち合いの変化を敢行するなど、横綱としてはどうかという面もあったが、
先場所まで漂わせていた悲壮感からかあまり文句を言う向きは少ない。
横綱に「なっちゃった」感の色濃いこの人に、杓子定規な横綱像をあてがうのは野暮なのかも知れない。

とまれ、何よりの功績は白鵬の調子に乗った優勝インタビューを阻止したことだろう。
あの勘違いした優等生のようなおしゃべりを千秋楽のたびに聞かされるのは、
相撲ファンとして絶えがたい苦痛であった。
あれを封じてくれるなら、立ち合いの変化くらい一向構わない。


佐渡ヶ獄部屋の両大関は序盤でケガを負い途中休場という結果に。
琴奨菊は来場所カド番、今場所カド番だった琴欧洲は来場所関脇陥落。

琴奨菊は左四つ一辺倒から、相手によって右四つも使い分けるという進化の途上にある。
それだけに残念な気がする。
来場所は無理してでも出てくるだろうが、状態が心配だ。

琴欧洲はもうあまり伸びる余地も感じられず、
鶴竜あたりとの星の調整を伺わせるような相撲もこのところ見られたので、正直同情できない。
本人も引き際を考えているようで、日本国籍の取得に乗り出したという話も聞く。
横綱や大関を経験した人は外国出身であっても協会には残ってほしいと私は思うので、この点はよい話だ。


鶴竜はいるのかいないのかよく分からなかった。
場所ごとに存在感が薄くなっていく気がして仕方がない。


大関取り2場所目の豪栄道は8勝7敗。
来場所から仕切りなおしとなった。

先場所よかった立ち合いからの出足は今場所すっかり影を潜め、
初日から相手に圧力負けしては引き叩きで何とか凌ぐという相撲が続いた。
これじゃイカンと奮起して前へ出れば、今度は自分が相手に引かれて負けてしまう。
どうにもチグハグな相撲が続いた挙句、12日目白鵬に負けて6敗を喫し、大関取りは終焉となった。

面白かったのはその後で、
プレッシャーのなくなった翌13日目には千代大龍相手にこの場所初めて前へ出る相撲で勝利。
14日目は成長著しい碧山のパワーに押し負けることなく(最終的には引き技だったが)勝利。
これで勝ち越して安心したか、千秋楽には栃煌山の鋭い踏み込みに棒立ちとなって敗戦。
メンタル面の課題が浮き彫りとなった場所だった。

鳴戸騒動についてとりとめもなく

稀勢の里が田子ノ浦部屋所属で綱とり(ニッカン

日本相撲協会は25日、鳴戸親方(37=元前頭隆の鶴)が年寄「田子ノ浦」を襲名すると発表した。東京・両国国技館で取材に応じた同親方は「はっきり言って先代(元横綱隆の里)の名前が偉大すぎた。私じゃ…」と涙。「鳴戸」の名跡証書を先代の遺族が保有しており、20日が期限だった協会への名跡証書提出ができていなかったことが原因となった。「田子ノ浦」の名跡は、昨年2月に急逝した元前頭久島海の田子ノ浦親方(享年46)の遺族が保有していた。

鳴戸部屋が消滅することにより、所属する大関稀勢の里(27)は田子ノ浦部屋の力士として初場所(来年1月12日初日、両国国技館)で綱とりを目指す。

[2013年12月25日21時58分]



稀勢、綱とり前に部屋・稽古場が強制移転(ニッカン

(抜粋)公益法人化にともない、相撲協会が年寄名跡を一括管理することが発端だった。11年11月の先代(元横綱隆の里)の急逝で「鳴戸」を襲名も、遺族との関係がうまくいっておらず、証書は先代のおかみが所有したまま。20日の証書提出期限には間に合わなかった。初場所初日までの猶予が与えられたが、北の湖理事長(元横綱)からも「厳しい態度で臨む」と勧告された。部屋存続、師匠継続の苦肉の策だった。

 関係者によると、その後も連日2時間以上の交渉を続けていたが、平行線のままだったため決断したという。「田子ノ浦」は昨年2月に亡くなった元久島海の名跡。「(田子ノ浦の)先代おかみも応援してくれた。先代親方も喜んでくれると思うと言ってくれました」と話は急展開した。今年4月まで元幕内金開山(現三保ケ関親方)が借りていたが、現在は空いていた。

[2013年12月26日9時27分 紙面から]




先代鳴戸夫人反論「出て行け言ってない」(ニッカン

(抜粋)先代鳴戸親方(元横綱隆の里)の高谷典子夫人 隆の鶴が「田子ノ浦」を取得したことはまったく知らず、マスコミからの電話で知りました。2年間、ここ(住居と稽古場)をきちんと提供してきましたし、私は「移転しろ」とか、「出ていけ」なんて言ってません。引っ越すことも聞いていません。昼間、トラックが突然来て、荷物を運び出していました。どこに転居したかも知らないんです。一言のあいさつもありませんでした。何が起きているか、報道で知るだけなんです。「鳴戸」の名跡証書の件については、別の機会に説明します。

[2013年12月27日9時51分 紙面から]



…結局先代おかみの要求が何であったのかが分からないと、どうにも釈然としないこの騒動。
名跡継承の問題なのか、土地やら建物やらカネの問題なのか、
2chなどを覗いても噂話の域を出ず、端でみるものは「とにかくキセがんばれ」としか言いようがない。

1月場所は綱取りとなるが、果たしてどうか。
先場所の終わりに北の湖理事長は「初場所13勝以上の優勝なら」とコメント。
先日の稽古総見では横審の委員長が「14勝の優勝同点なら」とコメント。
あんまりこんな話ばっかりされると、キセの事だからまた絶妙に12勝にとどまってみせたりして。
余計なこと言わなきゃいいのに。

キセは新しい部屋には関取用の個室もなく、ホテル住まいを余儀なくされているとか。
なんと可哀そうに。

とはいえ公益法人化を急ぎたい相撲協会、何かしらの事情で譲れなかった先代おかみ、
真相が分からない限り、誰が悪いとはなかなか言えない。

…しかしこのモヤモヤした気分はどうにも晴れない。
いっそキセが初場所全勝優勝でもしてくれれば、全て帳消しになるのだが。
まあ無理だろうし。

…俺は何を書いてるんだろう…何の結論もない記事だ…

長い相撲も芸のうち

八角親方が宣言「隠岐の海を大関に(デイリー)

2013年12月29日

年末恒例の餅つきが28日、東京都墨田区の八角部屋で行われ、師匠の八角親方(元横綱北勝海)は、「来年は隠岐の海を大関に上げることと、ひとりでも関取を増やすこと」と来年の目標を掲げた。

隠岐の海は夏場所と九州場所で小結を経験。今年は地力をつけた。師匠の言葉を聞き、「来年は大関昇進の足がかりにしたい。まずは三役で勝ち越し」と誓った。



横綱クラスの素質がありながら大の稽古嫌い、というキャラクターがすっかり定着した隠岐の海。
師匠の師匠(何というのか分からないが)である解説者の北の富士さんをもって、
生中継の場で「お願いだから稽古してくださいよ」とまで嘆かせたのは記憶に新しいところ。

おまけに相撲が長い。というか遅い。
今月のニッカンスポーツで、今年の大相撲の珍記録を取り上げる「大相撲大賞」というのを一時期連載していたが、
隠岐の海は「最長不倒賞」に輝いていた。
年6場所90日トータルの取組時間が、幕内全力士でもっとも長かったのだとか。
(ちなみに総計21分23秒5、一番当たり約14秒)

本場所でも稽古場でもすっかりマイペースを決め込んでいるわけで、
周囲は気をもんで仕方ないが、本人には言い分があって。

「稽古、大っ嫌いですもん。実りのある稽古ならいいけど、やらされているような稽古はやりたくない。ストレスが溜まっちゃうんですよ」

「自分でやる気がなきゃ、いい稽古はできないもの」

Number Web インタビュー記事から


相撲が遅いことについても

「昔は結構、土俵際での逆転負けが多かったんです。早く勝負を仕掛けて負ける。
それがあったから、しっかり組んで慌てずにゆっくりゆっくり、というイメージでは確かにやってますね」

(ニッカンスポーツ 2013年12月11日紙面より)



ちゃんと本人の中では理由があるのだが、
こうした物言いが余計まわりの苛立ちに火をつけてしまうのだろう。

ただ私はこの人の長い相撲、嫌いではない。

土俵の真ん中で四つに組み合って、じっと相手の出方を伺う…というのがこの人のパターンだが、
素人目にもゆったりとしたテンポで攻防が理解しやすく、見ていて楽しい。
突き押しの勝負も見応えのあるものも中にはあるが、
スロー再生にならないと何がどうなったのか、見る目のない者にはついて行けなかったり。

それと単純に勝負に時間のかかる方が長く楽しめる。
脱線するが、私が生まれて初めて好きになった力士が大関若嶋津だった。
現在の松ヶ根親方。
このブログを覗いてくれるような方ならご承知だろうけど、千代の富士の時代に活躍したソップ型の力士である。

この人の相撲が毎回長くて長くて。
「ミスター1分」「誰とやっても大相撲」などとよく叩かれていた。
でも当時小学生だった私にはその長いところが魅力で、毎場所ハラハラさせられるのが楽しくて仕方なかった。



まあ恵まれた体格で万全に万全を期して相撲をとる隠岐の海と、
太れない体質で必死でとっていた若嶋津の相撲を同列に考えるのは無理があるかもしれない。

ただ、長い相撲が好きだ、という層は間違いなくいるわけで、
そのあたりは取る側と見る側の意識の違いがあるのだろう。

先場所の中継で、幕内の解説に八角親方が呼ばれた日があった。
隠岐の海は珍しく、自分から攻めに出る相撲で快勝したのだが、
「こういう相撲を取ればいいんです」と親方は絶賛していた。

解説に出た親方が自分の弟子をほめることなどあまり無いし、
八角さん自身もかなり身内には厳しい人だとお見受けする(メディアを通しての印象だけど)。
それを公共の電波でここまで言わせたというのは、
親方の抱く期待の大きさ、さらには何とかしてやりたいという気遣いによるのだろう。
そうなるとあの長い相撲も封印されてしまうのか。

でもなあ、例えばいずれ遠藤あたりと割を組まれる日も来るはず。
華のある両者が土俵中央、遠藤左半身、隠岐の海左四つでじっと堪え数十秒…
というのも絵になりそうな。

ま、隠岐の海は親方に怒られない範囲でゆっくり取ってくださいな。

プロフィール

うぃぬっ

Author:うぃぬっ
相撲の好きな犬。新潟県在住。近眼。千代の富士の時代に相撲を見始め、若貴時代はヒネくれていたのであまり見ず、朝青龍のときにまた見始めて現在に至る。

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