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八百長の防止に一門別総当り制の復活というのはどうか

相撲好きには気のめいるニュースが毎日続く中、一服の清涼剤のような話もたまに出てくる。

高見盛が改革!3カ条!信頼回復へ(サンスポ)

大相撲の幕内高見盛(34)が13日、八百長問題に揺れる相撲界へ3つの提言を行った。(1)地元へのサービス(2)本場所中止でも若い衆にやる気を出させる(3)疑惑を招く連合げいこの自粛-の3点。この日は所属する東関部屋近くの墨田区吾妻橋二丁目町会(東京)の餅つき大会に参加。さっそく(1)を実践し、社会貢献活動を開始した。

(中略)

「連合げいこ? 他の部屋の力士たちと、いまは下手に会わない方がいいんじゃないかな。あらぬ疑惑をもたれないためにもね」

八百長問題の実態解明を進める特別調査委員会は12日までに、高見盛を含む関取衆78人との面接を終えた。14日に行われる日本相撲協会の臨時理事会へは、最終報告ではなく中間報告を行う見込み。関与者への処分は先送りが濃厚だ。まだ疑惑の全容が解明されない中、一門が集まる連合げいこなどで他の部屋の力士と接触することで、新たな疑いをもたれることを強く心配した。
 
「他の人たちはどうか分からないけど、自分のことをやるだけ」。逆風が吹き荒れる相撲界で、真面目に相撲道を貫いてきた男は真っ直ぐ前をみつめた。


ピエロのような扱いを受けている人だが、
人気者としての立場を自覚して、
自分の出来ることを精一杯やろうとしているのだろう。
高見盛は偉い。

で、私がもうひとつ印象に残ったのは、
太字にした、現在連合稽古を自粛している、というくだり。
土俵上での敵同士が日常的に顔を合わせている、というのは
確かに個人競技の格闘技において高見盛のいうとおり誤解を招くし、
あまり健全なものでもない。
といって部屋間の行き来を禁じてしまっては、
稽古相手に不足してしまう。

ならば取組編成を旧に復し、
部屋別総当り制から一門別総当り制に戻してはどうか、と思う。
これなら一門内での出稽古は可能だし、
力士同士の一門外との接触を禁止すれば、八百長も防止できる。

ただこれには色々欠点もある。
第一に取組のバリエーションが大いに減ってしまうこと。

元来は一門別で対戦していたものを、好取組を増やすという趣旨で
部屋別に改めたのは、昭和40年のことである。
これを逆行させるわけで、今まで見てきた好勝負がいくつも消滅してしまう。

たとえば去る一月場所の番付で考えてみる。
力士たちを一門別で色分けしてみた(一番下は各一門の幕内力士数)。

H2301番付

例えば横綱白鵬と魁皇、日馬富士、安美錦、鶴竜といった取組は消えてしまう。
稀勢の里は同じ二所一門の琴欧州や琴奨菊と当たらなくなるし、
出羽一門の栃煌山、把瑠都、豪栄道といったところも対戦はない。
部屋別の勝負を見なれた目には物寂しさがある。

しかし世間がかくも八百長八百長とアレルギー反応を起こすなら、
これぐらいの処置を講じなければ納得してもらえないのではないだろうか。
私自身も個人的に、公明正大なガチンコ勝負のためならこの程度は我慢できる。

一門別総当り制の第二の欠点としては、
どこか一門の勢力が多数を占めはじめると、
他の一門にくらべ取組編成において絶対的有利に立つ点。

例えば時代をさかのぼって平成5年3月場所。
二子山部屋と藤島部屋が合併、新生二子山部屋が誕生し、
実に一部屋で10人もの幕内力士を抱えたことがあった。
二子山部屋の力士が圧倒的に有利ではないかと物議を醸し、
個人別総当り制の導入を言い出す人もいた。

部屋別でさえ寡占状態となったこの時、
もし一門別で取組が編成されていたらどうなったか。

H0503ban

二所一門の圧勝である。
例えば曙の相手は番付順にいけば三役から平幕の5枚目あたりまでだが、
貴ノ花は同じ一門を避ければ11枚目まで下ってしまう。
こうした事態がもし起きた場合、
一門別の割というのは優勝争いを大いに盛り下げてしまう。

しかしそれでも、公明正大なガチンコ勝負の魅力もまた強い。
有力な一門の上位力士と当てられる他門の下位力士は、
何としても我が一門のためにと全力を尽くすことだろう。
一門の結束もまた強化される筈だ。

白鵬の連勝記録中によく、
「双葉山の時代は打倒双葉をめざし、
出羽海勢は一門総出で智慧を絞ったのに、
今の時代はそんな動きが皆目みられない…」
という嘆きがしばしば聞かれた。
しかしそれも一門別の取組であったがゆえの話で、
部屋別総当りでは難しい注文でもあった。
時代を逆行させるようなこの手法は、
そうした熱さを復活させることにもなるだろう。

と、長々書いてしまったが、
もちろんこの制度では
現在のような関取衆勢ぞろいの大巡業も不可能になってしまう。
今日挙げたものに限らず、欠点はまだまだ多いやり方だ。
その対策はまた追々考えたい。

補足として、
もちろん私は相撲ファンとして、大半の力士たちがガチンコで勝負していると思っている。
彼らは普段の付き合いと土俵の上は別物と割り切っているはずだ。
しかしごく稀に「おや?」という取組は無いこともない。
信じたいのだが、時に一ファンとして見ても不思議な勝負がこれまであったことはあった。
それも含めて個人的には楽しんできたのであるけれど、
世情がこうも辛くなってくるともうそれも許されないのだろう。


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テーマ : 大相撲
ジャンル : スポーツ

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うぃぬっ

Author:うぃぬっ
相撲の好きな犬。新潟県在住。近眼。千代の富士の時代に相撲を見始め、若貴時代はヒネくれていたのであまり見ず、朝青龍のときにまた見始めて現在に至る。

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