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武田頼政さんのインタビューを読んで

民主党政権になったから相撲の八百長がバレた あと八百長力士は律義(ガジェット通信)


八百長騒動ですっかりおなじみになった武田頼政さんのインタビュー。
このひとの記事や発言を見聞きすると、ほんとに相撲見てるの?と感じることが少なくない。
リンク先の記事は先場所中の古いものだが、いいサンプルだと思うのでちょっと取り上げる。

冒頭いささか浮かれ気味の聞き手が、
いまや八百長のオーソリティーとなった観のある武田センセイに直球質問。

――た、武田さん! 「技量審査場所」では八百長ありましたか! 八百長の見分け方を教えてください!

武田:これはまた直接的過ぎる質問ですね。まぁ、今日は「釣り出し」が決まり手の取り組みが何件かありましたが、「釣りだし」ってのは典型的な八百長相撲なんですよね。よく、テレビは「もつれて倒れるのはガチ」なんていいますが、「四つ」になって倒れるのも実は怪しいのでは、と見ています。


「吊り出し」を魚でも捕るように「釣り出し」と書いてしまう時点で、
この記事どうなのよ、と思ってしまうが、それは本題ではない。

記事の採録が行なわれたのは5月場所14日目のことだと明記されている。
そこで実際に14日目幕内あるいは十両の記録を見てみると、
吊り出しで決まった相撲は一番もない。

いくらか甘く見て、編集上のミスで日付を間違えていると仮定しても、
そもそも5月場所中、十両以上の取り組みでは
吊り出しは中日、千秋楽と一番ずつ出ているだけである。

「今日は「釣り出し」が…何件かありました」というのは
中継も見ず、生観戦もせずに思いつきで発言していると取るのが自然だろう。



不思議な発言はまだある。
八百長とは実力上位のものが、
アクシデントなどによる取りこぼしを防ぐためのもの…と説くくだり。

――こうした「運」は排除しようってのが八百長の狙いなのですね。

武田:まぁ、「実力的に負けるべき相手には負けてあげる」ってところでしょうか。元々「本当の力」を図る場所としては巡業や普段の稽古があるわけですね。その場で「あっ、こいつは相当強い。負けるべき相手だ」ということが分かる。巡業先で力関係が決定し、本場所でその関係が現れるといったところでしょうか。


巡業の取組はあくまで花相撲で、実力を出し合うものでないのは周知の事実である。
そこで「本当の力」が分かるというのは奇妙な言い分だ。
まあ巡業では公開稽古も行なうから、そちらを指していると捉えれば理解できる。
しかしその積りならもう少し言葉を添えるだろう。



話は新入幕魁聖の快進撃にも及んで

――技量審査場所では、新入幕で前頭16枚目の魁聖が初日から9連勝し、結果的に10勝5敗となりました。これって魁聖がガチンコですさまじく強かったってことですか?

武田:こういう非常にイレギュラーな場所にありがちなことですよ。魁聖が破竹の勢いで勝っているだけに、空気を見て負けてあげた人もいることでしょう。でも、場所の終盤では4連敗したりしているわけで、強い力士と当たり出して負けがこむのは自然といえば自然でしょう。


「イレギュラーな場所にありがち」というのは真意が今ひとつ分からない。
しかし八百長騒動の影響だと言いたいのであれば、どうもピントがずれている気がしてならない。

地力のある新入幕力士が、取り口が知られていないのを強みに大勝ちするのは時折あることだ。
近年では平成19年の3月に栃煌山が11勝、9月に豪栄道がやはり11勝など好成績を上げている。
魁聖の活躍の原因を、場所がイレギュラーなものであったからというのは
素直にうなづける話ではない。



ただこの人は時折まともな事も言うから始末が悪い。

本場所は90日もやっていますし、全国各地へ巡業へ行くから部屋が違えど力士同士でお友達になります。そういうところから腐敗が始まり、そこに金が発生するという構造があります。これがほかの武道とは違う点ですね。
(中略)
大体、親方名跡売買に1.6億円という金が動くので、負けたから引退ってワケにはいかないんですよ。それと場所数も多過ぎです。この二つの問題が解決しないと八百長はなくなりません。この状況を放置しておいて八百長だけをやめさせるってのは、全体の環境整えないと無理です。それをしながら、八百長が自然自然に淘汰される勝負環境を作らなくてはいけません。


力士の馴れ合いを生み出す大巡業制度、
年寄名跡の売買に行き来する億単位の金の問題など、それはそれで問題である。
しかし語り手は素人の相撲ファンからしても
本当に相撲を見ているのか、疑問に思うような人物だ。
最後にこうしたもっともらしい言葉で締めれば、内心はともかく、
いかにも大相撲の将来を慮っているようで聞こえがいいのだろう。

虚と実をパッチワークのように縫い合わせ、
面白おかしい読物を生産するのが武田頼政という人の仕事なのだと思う。
プロの興行である以上、そうしたなりわいに利用されるのは仕方の無いことだし、
大相撲に八百長なんて全くない…とは私もさすがに思わない。
OBらの重い告発記事などは、ある程度信じてもいいのだろう。
しかしこの人の話は様々な面で軽い。




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プロフィール

うぃぬっ

Author:うぃぬっ
相撲の好きな犬。新潟県在住。近眼。千代の富士の時代に相撲を見始め、若貴時代はヒネくれていたのであまり見ず、朝青龍のときにまた見始めて現在に至る。

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