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サイバラの前で白鵬が人情相撲の十一日目

今日から終盤戦。
テレビ中継を見ていたら、
向正面のタマリ最前列に漫画家の西原理恵子さんが。
高須クリニックの院長さんとまったり御観覧の御様子。
わざわざテレビにはっきり映る位置を選ぶのが
このひとらしいというか、悪意を愛嬌で見せてしまうサイバラさんならでは。

すでにご本人のブログにはアップがありますが、
この日の観戦記はどこかで作品になるのでしょうか。
もしそうなら是非読んでみたいもの。さぞかし酷く描かれるのでしょうが…
そんな十一日目。


●玉鷲<前六3-8>(ひきおとし)豊真将<前九9-2>○

立ち合い低く当たった豊真将、
玉鷲は何とか突き起そうとするが、
豊真将けっして崩れず相手が頭を下げてきたところ引き落とし。

落ちついて相手もよく見えている豊真将。
二ケタ勝利まであと一つとしましたが、明日の相手は阿覧。
過去通算4勝3敗、直近一年1勝2敗とやや不利。

大体離れた相撲で阿覧のいなし、はたきに敗れることが多く、
逆に勝ったときはそこに付け入って攻めている印象。
動きのいい今場所の豊真将なら行けるか、とも思うのですが、
相手も実は勝ち越しのかかる勝負。なかなかタフな取組です。


平成21年5月の初優勝以来、2年2ヶ月ぶりの優勝を狙う日馬富士。
今日の相手は昨日角番を脱出した琴欧洲。

●琴欧洲<大関8-3>(おしだし)日馬富士<大関11-0>○

立ち合い日馬富士よい踏み込み、
相手の右差しを左からおっつけて防ぐと、
ひらり左にかわって上手をとり出し投げ。
琴欧洲大きく泳いで土俵際につまったところ、
すかさず腰に喰らいついて押し出し。

日馬富士お得意のパターンで11連勝。
仕切りの表情にも充実ぶりが伺えます。


そして問題の結びの一番。
大関取りまで今日を含め残り5日、1敗しか許されない星勘定の琴奨菊。
今日の相手は過去戦績1勝26敗とほぼ完敗の横綱白鵬。
私としては、今日は負けて残り4日にかけるしかないなと思ってみていたのですが。

●白鵬<横綱10-1>(よりきり)琴奨菊<関脇9-2>○

立ち合い白鵬右から張って右を差しに行く。
しかし琴奨菊これをこらえ得意の左差しに成功、
白鵬もやむなく不得手の左差し、
互いに下手を引き合って、上手を探りあう格好。
琴奨菊は左足を十分引いて、横綱に上手を与えない。

おかしいのはここからの動き。
普段の白鵬なら左の下手から揺さぶって
右を巻きかえる、あるいはおっつけながら上手を取る、
そうしたモーションがあってしかるべきなのですが、
この日は全くそうした動きが見られない。
ただ漫然と上手に手をのばすのみ。
どうした白鵬、と思って見ていると

やがて琴奨菊上手を先に取ってガブリ寄り。
ここでようやく白鵬左からゆさぶっていくと琴奨菊警戒して土俵中央へ戻る。
機をみて再びガブるがこれも白鵬の左、取りに来る右上手を警戒してまた戻る。

それでも白鵬の動きはらしくありません。
どこか花相撲のような切れ味の無さ。

やがて三度目、琴奨菊がガブって出ると、
もはや白鵬も棒立ち、残す腰もなく土俵を割る。
場内大歓声、座布団乱舞、めでたしめでたし…かどうか。

明らかに白鵬は手を抜いていた。
どうにも白ける相撲内容でした。
八百長とはいいませんが、下手な人情相撲だったと思います。
ただ魁皇の引退を受けて、日本人の大関が是が非でもほしいという周囲の空気。
チャンスにかけたいという琴奨菊の思い。
それを白鵬がよく受けとめて、優しさをみせたとも言えはする。
しかし本場所の土俵で演じた、まるで巡業先のような取り口。
こんなことをするくらいなら、思い切り琴奨菊を叩きのめしてほしかった。
それでもまだ残り全勝であれば昇進の芽はあるのですから、
遠慮などしてほしくなかった。

…でもなあ、角界のリーダーとしてはこれでいいのかな、
まあ来場所からまた相手を大関としたうえで本気を見せてくれればいいか、
そんなふうに思っていたら、白鵬の談話が。

琴奨菊が白鵬破る 日馬富士は全勝守る(毎日)

大関昇進が懸かる琴奨菊に白鵬が完敗した。「(自分の)ファンには申し訳ないが、勝ってはいけない雰囲気があった」。魁皇の引退で横綱大関陣に日本人がいなくなったことで、集中できなかった心境を吐露した。これまで大関候補の壁になってきたが、「そういう時期じゃない」とも。琴奨菊には「(大関に)なるものはなるんだという気がします。力はあると思う」とエールを送った。


記事の書き方やその場の話し手自身のニュアンスなどにもよりますが、
「そういう時期じゃない」というのはある意味問題発言。
場合によっては無気力相撲とみなされてもしかたありません。

ただコメントを読んで、今日の相撲を振り返って感じたのは、
白鵬の中のある種の純粋さです。

状況を見る限り、ここは自分が負けたほうがいい。
しかしどうせ負けるのなら、人情相撲であることが分かるような形で負けたい。
一生懸命芝居を打ってごまかすより、人がそうかと察してくれるようにしたい。
本気を出せば勝つのは俺なのだから。
そんな思いが結びの一番にはにじみ出ていたのではないでしょうか。
子供っぽい、といえばそれまでなのですが。

むかし若貴優勝決定戦において、
貴乃花が分かってくれよと観客にアピールするような
人情相撲を取ったことがありましたが、
それと通じるような空気を今日の白鵬には感じました。


ともあれこれで優勝争いトップは全勝の日馬富士、
横綱白鵬が一差で追う展開となりました。

白鵬としては、今日負けても本割で日馬富士には勝てる自信があるのかも知れません。
中継では白鵬の敗戦のあと、勝ち残りから引き上げる日馬富士の姿も映りました。

通路を歩きながら、カメラ付近の誰かに向かって
何か言いたげにピクリと眉を動かすその表情。

つまらねえ真似しやがる、と私には読み取れたのですが…はたして。


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テーマ : 大相撲
ジャンル : スポーツ

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プロフィール

うぃぬっ

Author:うぃぬっ
相撲の好きな犬。新潟県在住。近眼。千代の富士の時代に相撲を見始め、若貴時代はヒネくれていたのであまり見ず、朝青龍のときにまた見始めて現在に至る。

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