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物言いの土俵に液晶テレビを持ち込んではどうですか

強引な国策でわが家もようやく地デジを導入。
ブラウン管から遅ればせながら脱却し、液晶テレビを眺めている。
しかし今のテレビの薄さ軽さはちょっと驚く。
それで思いついたエントリー。


相撲を見るようになって長いが、
いまだに物言いがついた時の協議というものが腑に落ちずにいる。

たとえばAが押して出た、Bはそれを土俵際まわりこんで突き落とした。
Aの倒れるのとBが外に出るのとほとんど同時に見えた。
行司は押したAに軍配を上げた。すると物言いがついた。
テレビでリプレイが流れた。
Bの足が俵を割るより、Aの手が先に土俵についている。
明らかに差し違いだ。
しかしなぜかアナウンサーは
「ビデオで見る限りBが有利に見えますが…」と妙な言い方をする。
有利もなにもどう見たってBの勝ちだろ、何言ってんだよと思う。
審判がイヤホンを耳に突っ込んでウンウンうなずいている。
あれでビデオの印象を聞いているんだ。当然Bの勝ちだろうな。
協議が終わる。審判長は軍配通りAの勝ちだとのたまう。
おいおい何言っちゃってるの、Aの手が先についてるじゃん。
するとアナウンサーは
「相撲には勢いというものがありますから」とまた訳の分からないことを言う。
勢いで決めるんならビデオいらねーだろ、初めっから勢いで決めろよ。

次の日もまた似たような相撲がある。
また物言いがつく。
今度は突き落とした方が勝ちになった。
今日は勢いが足りなかったのか?どれくらいの勢いなら先に手を着いてもいいんだ?
全然理解できない。

問題は審判自身が、ビデオを見ていないことだと思う。
協議においてスロー再生も取り入れられてはいるが、
実際に観察しているのはあくまで別室の係である。
彼らの言い分はどのようなものなのか、傍で見るものには伺い知れないが、
審判長はそれをイヤホンを通し「参考意見」として聞いているらしい。
あくまで「参考」だから
映像の印象と審判の判断が食い違っても問題ない、というスタンスなのだろう。
しかし会場にいるならともかく、テレビ桟敷に陣取る者としては
なにやら馬鹿にされたような気がしないでもない。
三保ヶ関も貴乃花ももっかい自分でビデオ見てみろ、と言いたくなることはしばしばある。

解決はさほど難しいことではないだろう。
iPadなどのタブレットPCを協議の輪に持ち込めばいいのだ。
昔だったら考えられないことだが、
これならワンセグで放送されている中継画面を、手軽に土俵上で見ることもできる。



物言いがついたら呼び出しがタブレットを抱えて土俵に上がり、審判団の前に掲げる。
テレビの視聴者が見ているのと同じリプレイを親方衆も見られる。
映像を見ながら、蛇の目の砂なども確認すればもう間違いないだろう。
「参考意見」などというまだるっこしいプロセスもなくなる。
NHKのアナウンサーも変に気をつかわなくてすむはずだ。

もし電波の安定性や画面の大きさがワンセグで不足なら、
パソコンではなく、小さめの液晶テレビを有線でつないで土俵上に持ち込んでもよい。
16インチくらいの液晶テレビなら、新聞の一面を半分に折った程度で4~5キロの重さ。
スタンドをつけなければ、審議中呼び出しが胸元に保持しているくらいは難しくないはずだ。

もっとも、ベストな手法はよく言われる館内への巨大スクリーン設置だろう。
これなら生観戦のお客も含め、皆裁定のプロセスに納得がいくようになる。
しかし昨今ガラガラの桟敷席をテレビで見ている限り、
協会にそこまで予算があるのか疑問だ。
まずは審判だけでも直接映像を確認できるようにすればいい。

そもそも何かと世の逆風に苦しむ今の大相撲。
力士の指導者でもある人間が勝負審判を務めるという、
角界独特のスタイルにも異論を唱える人もいる。
これでフェアな裁定などできるのかということらしい。
実際には各一門からバランスをとって審判は選出されている。
各審判も業務に私情は挟まないよう心がけている(と思う)。
またファンにとっても、
往年の名力士たちが土俵周りを固めているのは観戦の見所の一つだ。
裁かれる力士にしても、
同じように裁かれる立場を経験していないものに自分の勝ち負けを決められては
納得が行かないことも当然あるだろう。
それは野球やサッカーの選手が判定に不服を抱いたとき審判に見せる、
あの横暴な態度を思えば容易に想像がつく。
あんな光景を大相撲の土俵で見たい人がいるだろうか?

とかく落ち度がつつかれる相撲協会だが、
微妙な勝負の裁定にリプレイを利用する、というのは
他のプロスポーツにはなかなか見られない、大相撲ならではの美点だ。
これは裁く側がかつて裁かれる側でもあったという、
ごくクローズな世界だからこそ生まれた思いやりでもあると思う。
一番一番にかける力士の思いが経験者として分かるからこそ、
年寄衆は襟をただして若者の相撲に向き合ってきた。
中田や前園がJリーグの審判をやっているだろうか。
イチローがアンパイヤになることも絶対ないだろう。
大相撲はそれをやってきたのだ。
そして判断に迷ったときは文明の利器を使ってでも、
相撲をとる側に公正であろうと審判部は務めてきた。
勝負の重みを身をもって知っているからだ。

今まではその志も中途半端な形でしか叶えられなかったが、
テクノロジーがここまで発展したのだ。
大いに利用して、大相撲独自の良さを進化させてほしい。
世間にあわせてオープンに変わることも大事だが、
クローズな世界ゆえの長所もあるのだから。
ぜひ協会には考えてほしいところ。
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テーマ : 大相撲
ジャンル : スポーツ

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No title

はじめまして、
少し前に、明月院動画のアクセス解析から、こちらのブログを知りました。
相撲を真面目に論じるブログに貼って頂いてうれしいです!
しかし「バレリーナ」という表現、つい最近、どこかで見たような???

物言いの件は、ド素人から見ると
「さすが審判、よく見てる」と感心する事が多いですが、
中には納得できない判定もありますね!
負けたお相撲さんが一番かわいそうです…
それより協議後のアナウンス、何とかなりませんかね?
某親方の説明は、いつもイライラします(笑)

大法輪さんへ

はじめまして、コメントありがとうございます。
こちらこそ、貴重な、あるいはユニークな動画を上げていただいて大感謝です。
いつも楽しませていただいています。
岩佐アナへの愛情溢れる(?)力作には感動させていただきました。
早く元気になって戻ってほしいですね。

「バレリーナ」は…ううっ…
ノーコメントでお願いします(爆)

物言いの件はほんとに納得行かないことがしばしばありますよね。
協議後の某親方のアナウンスも含めて…
はしょっちゃうんですよね、あの人は、てか貴乃花は(笑)

たぶん一番理想的なのは

1.只今の協議についてご説明申し上げます。
2.行司軍配は~~と見てAに上がりましたが(行司の判断とその根拠)
3.……ではないかと物言いがつき(物言いの内容)
4.協議の結果―――ということで(協議決定の根拠)

  軍配どおりAの勝ちといたします
5.行司指し違いでBの勝ちといたします (最終的な協議決定)
  同体と見て取り直しといたします

ではないかな、と思うのですが。
貴乃花は3.4.のあたりがポツポツ抜けますよね。
けっきょくどこが協議の争点だったのかがよく分からない。
私だったらメモ帳にフォーマットでも書いてそれを見ながらやりますが…
さすがに審判長がそれをやったら格好悪いかな、という気もするので、
うーん、なかなか。難しいですね。

基本は「愛」

こんばんは
「バレリ…」の件は、やはりそうでしたか、
じつは昨日はその件でお礼を言いたくてお邪魔したんですが、
いまいち確信が持てなかったもので…

某親方…としか書いてないのに、よく貴…ってわかりましたね(笑)
たぶん元々話し下手で、説明してる最中に訳が分からなくなってしまって
ええい、はしょっちゃえ! てな感じなのでしょうか…
自分もそういうタイプなので、貴…親方憎めないですけど
やっぱり審判長がそれでは困りますね!

岩佐アナの動画も見てくださったんですね、ありがとうございます。
そうです、「愛」がなければ、あのような動画は作れません!
他の力士の動画も、基本は「愛」なんです、信じてくださいね(笑)

再び大法輪さんへ

ふたたびコメントありがとうございます。

>「バレリ…」の件は、やはりそうでしたか

いやいや、あくまでノーコメントです、ノーコメントです(笑)

>某親方…としか書いてないのに、よく貴…ってわかりましたね(笑)

それはわかります。みんなそう思ってます(笑)
まあ確かにもともと話下手な人なんですよね。
現役のころも、当人の口下手とメディアの加熱が相まって、
すっかり貝になっていましたしね。
実は私も口下手な方です。
だから大法輪さんと同じ様に、ちょっとシンパシーは感じるのですが、
やっぱり仕事ですしね。もうちょっと頑張ってほしいですね。

>基本は「愛」なんです、信じてくださいね(笑)

もちろん、信じております。
あの後頭部は愛がなければなかなかアップにはできないと思います(爆)
わたしも力士への愛を持って相撲ブログを書いていくつもりです…たぶん(笑)
プロフィール

うぃぬっ

Author:うぃぬっ
相撲の好きな犬。新潟県在住。近眼。千代の富士の時代に相撲を見始め、若貴時代はヒネくれていたのであまり見ず、朝青龍のときにまた見始めて現在に至る。

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