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九州場所後雑感(2)~豊真将その2~

序盤の五日間を
二大関への殊勲の星を含む4勝1敗の好成績で終えた豊真将。

前述したように、
9月場所では5人の横綱大関陣に全敗、
関脇以下に7勝3敗の星取りでトータル7勝8敗。

ならば今場所は
4人の横綱大関陣(日馬富士が序盤で休場)のうち2人を既に倒した訳で、
残る2人に負けたとしても他の関脇以下との対戦で先場所と同率の勝ち星を収めれば、
まあ9勝6敗、うまくすれば二ケタ勝利も夢ではないと素人の私は踏んだわけです。
わくわくしながら中盤戦に突入。

六日目 ● 白鵬   はたきこみ
七日目 ○ 嘉風   よりたおし
八日目 ● 魁皇   こてなげ
九日目 ○ 稀勢の里 うわてなげ

上出来の戦いぶりでした。
六日目、八日目の横綱大関戦はまあ仕方がない。この辺りは計算済み。
一方でホープ同士の対決となった七日目、九日目はしっかりと勝利。
特に九日目。
相手は過去対戦成績3勝3敗と五分の稀勢の里。
寄りたててくるところ、右に変わって上手をとって逆転勝ち。
「白鵬の止め男」となって意気あがる稀勢の里をあしらうかのような相撲で、
好調さを印象付けます。

これで6勝3敗。
残る6日間は全て小結以下との対戦であり、
9勝は固い、新三役も固い、と思われたのですが…
ここから悪夢のような日々が続く。

十日目  ● 琴奨菊 おしだし
十一日目 ● 徳瀬川 おしたおし
十二日目 ● 栃ノ心 したてなげ
十三日目 ● 若の里 つきおとし

なんと終盤に来て四連敗。
上々の星取りにナーバスになったのか、あるいは慢心したか、はたまた体調を崩したのか。
コメントも見聞きできるものがなかったので真相は不明ですが、
いったいどうしちゃったのよ、という毎日。

特に十日目、十一日目は立ち合いの圧力で相手に劣り、防戦一方の相撲。
何やら気の抜けたようで、見る側としてはしっかりしろよと言いたくなってしまう。
本人もそんな思いであったか、十二日目の栃ノ心戦は気合の入ったよい立ち合い。
右四つの体勢から、上手を取られては怖い相手にこれを決して許さず。
先に両まわしを引いて寄りたてる力強い取り口。
これは行けるかな、と思って見ていたら栃ノ心、体を開いて右から下手投げを打ってきた。
豊真将も左からの上手投げで応戦しますが、投げの打ち合いに破れ逆転負け。

上手と下手の投げの打ち合いなら通常上手投げの方が有利なのですが、
このとき豊真将は右手で取っていた下手もがっちり引いたままだったので、
体の開きが下手一本の栃ノ心より不十分で、ひっくり返されてしまいました。

相撲カンのいい力士ならこの下手を放すとか、
あるいはいっそ両まわしとも放して横に食いついたりするのですが、
残念ながらそれが出来なかった。

十三日目、若の里戦。
張り差しに出足を止められ、相手得意の左四つを許すと、
まわしこそ取らせなかったものの一方的に出られ、
土俵際粘るが右から突き落としを喰らう。

若の里が右から張ってくるのは分かりきったことなので、
もう少し立ち合い距離を置いていなすなど、
どうにかならないものか、といった印象。
相手に真っ向勝負を見切られているような雰囲気もありました。

これでとうとう6勝7敗。後がなくなってしまった豊真将。
しかもこの日を終えた段階で、他の力士の星勘定から、
この先連勝して一つ勝ち越しても来場所の三役昇進は難しくなってしまった。

それでも勝ち越せば筆頭には上がれそうな状況で、
来場所の三役再挑戦を思えばやはり残り二日連勝したいところ。
しかし

十四日目 ○ 阿覧  おしだし
千秋楽  ● 安美錦 ひきおとし 

十四日目は阿覧のモロ手突きをうまくあてがい、中に入って押し出し。
五分の星で迎えた千秋楽。相手はクセ者安美錦。
向うも同じく7勝7敗で、勝ったほうが来場所筆頭、という対戦。

立ち合い安美錦右を差すが、豊真将これをおっつけて一気に前へ出る。
安美錦は左足を引いた半身のままズルズル後退し、
俵に足がかかったところでサッと右にかわりおっつけられていた腕を引っこ抜く。
豊真将はあえなくバッタリ。

素人目ですが、安美錦の中には
立ち合い自分が右を差せば豊真将はおっつけて喜んで出てくる、という
シナリオがあったように思います。
右の差し加減、下半身の構え、変わるタイミング、
ベテランの老獪さに完全にやられた相撲でした。

かくして今場所は2大関を倒しながらトータル7勝8敗で負け越し。
新三役の夢はまたも潰えました。

もっとも救いとなった点も幾つか。

まずは負け越しも一つに留まったため来場所の番付はそう落ちないだろう、ということ。
今場所東の3枚目ですから初場所は恐らく西の3枚目、あるいは東の4枚目。
上位のライバルを潰していけば、まだ三役昇進の可能な位置です。

9月場所は東2枚目で7勝8敗、
11月は東3枚目でやはり7勝8敗、
1月は西3枚目くらいで果たして
…と少しずつ番付を下げながらも一応上位には定着しているという、
何とも煮え切らない場所が続きますが、もうホントに頑張って欲しい。

そしてもう一つ、見ていて光明と思われたのが把瑠都戦。
いつも正攻法であまり仕掛けめいた事をしない豊真将が見せた、
仕切り線から距離を置いての立ち合い、驚きの吊り寄り。
大関戦だから思い切ってチャレンジできた点もあるのでしょうが、
こうした相手に合わせた柔軟な対応で相撲に幅が出てくれば、
まだ上も望めるはずです。

来年こそは三役昇進を、是非!





それにしても豊真将という力士はどうしてこう応援したくなるのやら。

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テーマ : 大相撲
ジャンル : スポーツ

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プロフィール

うぃぬっ

Author:うぃぬっ
相撲の好きな犬。新潟県在住。近眼。千代の富士の時代に相撲を見始め、若貴時代はヒネくれていたのであまり見ず、朝青龍のときにまた見始めて現在に至る。

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