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デーモン閣下の大相撲改革案

以前、久保田智子アナのエッセイが面白い、と
このブログでも紹介した雑誌「現代思想」11月号。


現代思想2010年11月号 特集=大相撲現代思想2010年11月号 特集=大相撲
(2010/10/27)
不明

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もうバックナンバーになってしまったのだが、
一冊丸ごと大相撲特集で、読み応えのある記事が他にもいくつかある。
しかし相撲ファンが見逃せないのは何よりこれだろう。

『「国技」と称され続けるために~我輩の相撲改革案を語ろう~デーモン閣下』

おなじみデーモン小暮閣下による、大相撲改革論である。
全11ページのうち、初めの方の1ページに閣下の
(と素で書くと恥ずかしいが、まあいいでしょ。この人の場合)
二十一ヵ条にわたる改革案のレジュメを載せ、
残りのページは記者による閣下へのインタビュー、という構成。

改革案はシンプルな箇条書きなので、
それだけ読んでも意図や詳細については不明なものも多い。
一方でインタビューは各項目の解説より、
案の背景となった自らの相撲観を語ることに大半が費やされている。
何しろ「現代思想」であるから仕方がないとは言え、
相撲好きの読み手にとってはいささか食い足りなさの残る記事だ。

そもそもこれほどの内容のものを
わずか11ページで片付けようとするところに無理がある。
雑誌全体を読めば大して面白くない記事も多いので、
こんなのにページ割くなら閣下のほう増やせよ、1300円も出したのに、
と毒づきたくもなるのだが、詮無いことであるからやめる。

さて改革案というのはいかなるものか。以下がレジュメの全文。


壱、横綱昇進基準の見直し。
 い)日本国籍を有する、または有する予定であること。
 ろ)参考とする土俵での成績。期間の変更。
 は)「大関」になる前に、文化的事項に関しての資格検定を通過しておくべし。
弐、外国出身力士は番付の上昇に関わらず、入門から3年間は「文化・しきたり」についての講習を受けるべし。
参、部屋持ち親方は免許制に。検定を受け資格の取得を必要に。(現役中からの取得可能)
四、全年寄には、定期的に「社会常識」の講習会を行う。
五、無形文化財従事者特別法の制定。未成年の飲酒、身内での博打、祝儀。
六、懲罰規定の、統一と平等化
七、横綱は部屋から独立し、同部屋所属力士とも対戦をする。
八、オフシーズンを設けるために、年5場所制とする。
九、本場所の取組時刻を2時間後にずらす。
十、初日を金曜日に設定し、場所中(火曜日または水曜日)にオフ日を設ける。五月場所は世間の休祝日に日程を合わせる。
十一、受賞団体の長が女性である場合、(首相、知事、外国元首、企業代表)授賞式では女性でも土俵に上がれる。
十二、「看板大関」制度の復活。
十三、立ち合い成立(不成立)に関する正式なガイドラインの制定。またそれに対する物言い制度の確認。
十四、怪我と公傷制度の見直し。
十五、協会から離れた元協会員の復権制度。
十六、出世の見込みのない下位力士の整理制度。
十七、番付表、出身地表記での「カタ仮名」をやめる。
十八、直径で一尺大きい土俵を試す。初めは花相撲や巡業で。
十九、「徴相撲制」。
二十、勝負の後で対戦相手、土俵にきちんと「礼」をしなかったと審判に判断された者は、土俵上での勝負に勝っていても黒星とする。
二十一、「横綱一代年寄制度」の復活。
番外、(*魁皇に一代年寄を与える)


…というもの。
その通り、これは是非やるべきだ、というものが多いが、
中には、意味が分からない、閣下なに言っちゃってるの?というものも。

とりあえず大賛成なものを拾うと

十八、直径で一尺大きい土俵を試す。初めは花相撲や巡業で。


これはかねてから言われていることであるが、
私自身も、以前このブログで書いたように
今の力士の体格には現行の十五尺土俵は合わないと感じている。
見ごたえのある勝負を増やすため、是非実現してもらいたい。

そして

十七、番付表、出身地表記での「カタ仮名」をやめる。


これは全く気がつかなかったが、よくよく番付を眺めて見ると納得。

kaigaikokumei

カタ仮名による表記が、国技としての「らしさ」を大いに損ねているのである。
試みに上の番付の国名を全て漢字に直してみると

モンゴル→蒙古
ブルガリア→勃牙利
エストニア→愛沙尼亞
グルジア→具琉耳

おお…楽しい。
こうした表記が相撲字で黒々と海外から来た力士の名の上にあれば、
日本の国技としてのアイデンティティも高まるだろう。
さすが閣下、御賢慮をお持ちでいらっしゃる。

…のであるが、
要約を見ただけですぐ理解が行って同意できるのはこれくらい。
後のものは、箇条書きでは了解不能であったり、
読み手のこちらとしても少し腰を据えて考える必要のあるものばかりだ。
このブログでも今後の記事でぼちぼちやっていく積り。

それにしても繰り返しになるが、
この「現代思想」の記事はレジュメの一つ一つを考えようにも、
解説となるインタビューが全てを網羅しているわけではない。
何とも肩透かしを喰らうような読物に終わっている。

できればデーモン閣下には、
この改革案で本を一冊書いてもらいたいものだ。
それくらいのボリュームでなければ、
この壮大な案は到底語りつくせないだろう。

企画はないのだろうか。
大相撲がとかく世の石つぶてを喰らうなか、
「デーモン閣下の大相撲改革案二十一ヵ条」!
昨今主流の新書版で出したら、売れると思うのだが。




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ジャンル : スポーツ

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プロフィール

うぃぬっ

Author:うぃぬっ
相撲の好きな犬。新潟県在住。近眼。千代の富士の時代に相撲を見始め、若貴時代はヒネくれていたのであまり見ず、朝青龍のときにまた見始めて現在に至る。

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