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漫画「バチバチ」賛

「バチバチ」という漫画をご存知だろうか。

バチバチ 2 (少年チャンピオン・コミックス)バチバチ 2 (少年チャンピオン・コミックス)
(2009/11/06)
佐藤 タカヒロ

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現在週刊少年チャンピオンで連載中の作品で、
何と扱っている題材が大相撲。
けっこう人気があるらしく、現在8巻まで単行本が出ている。

いい歳こいたオッサンである私には、
少年マンガというジャンルは遠く霞んだ過去のものである。
この作品の存在も最近ネットで知ったばかりだが、
何しろ扱っている題材が題材なので、
相撲ファンとしてチェックしないわけにはゆくまい、と
近所の書店でひとまず全8巻のうち4巻まで購入。1600円ナリ。

大人なら8巻まとめて買うべきところだが、
さすがに子供のマンガということで、
「つまらなかったら損だな」とケチな計算が働く。

あらすじ。
大関の火竜は無敵を誇っていたが、
日ごろの粗暴な言動から協会内では憎まれ者。
横綱昇進を目前としながら
一般人への暴行というスキャンダルのわなにはめられ、
角界を追放される。
自暴自棄となった火竜は酒に溺れ、
酩酊状態でトラックに相撲を挑み事故死。
一粒種の鮫島鯉太郎は
父を死に追いやった相撲界を憎み、復讐の念に燃える。
ひとり四股テッポウの稽古を重ね、
巡業先で行なわれた素人の飛び入り相撲に参加。
幕下力士を頭からのぶちかましと張り手で破り、
スカウトを受け角界入り。
父の果たせなかった横綱の夢を追って、
鯉太郎の土俵人生が始まった…というお話。

なにしろ少年マンガであるから、
相撲の好きな大人が読むには辛い場面が多いのは確かである。
土俵上の取組などは無茶苦茶で、
前相撲ではライバル相手に立ち合いから頭でのぶちかましを三連発。
さらに張り手を叩き込み、
最後は顔面へのぶちかましというか頭突きを放てば
相手は鼻から血を吹き出しながら後に一回転して
土俵の上に大の字になってしまうという物凄い展開。
読みながら「こりゃねーだろ」と興冷めしてしまう。

しかしそれも子供向けマンガのサービス精神、と
割り切って読めば、あとは大いに楽しめる作品だ。
特に物語のはじめ、父親の件から世に対する憎悪の塊のようだった主人公が、
相撲部屋に入門し、自分を支えてくれる兄弟子や親方たちのサポートを受けながら
徐々に力士として、人として心を開いてゆくプロセスは見ごたえがある。
正直いって時々ウルッと来てしまった。
中年になってまさか少年マンガに心を動かされるとは思いもしなかった。
土俵上の取組はともかくとして、ストーリーは本当に秀逸。

何より嬉しいのは、
この作者である佐藤タカヒロさんという人が、
マンガとしては相当にマイナーな題材であるはずの
相撲というスポーツをあえて取り上げながら、
これだけの娯楽作品をこしらえて
子供たちの間に結構な人気を博しているという事実。
よくぞやってくれた、と拍手を送りたい。

作品中の力士の述懐にもあるが、
今や力士に憧れる子供は殆どいない。
運動神経のいい子は大概サッカーや野球に流れていってしまう。
しかしかつての「キャプテン翼」や「巨人の星」のように
描かれる勝負はいくらマンガチックであっても、
こうした作品を通じて今の子供たちが相撲に興味を持ってくれれば、
状況も少しは変わってくるかも知れない。


…5巻以降も絶対買おうと思う。
この作者は応援したい。


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テーマ : 大相撲
ジャンル : スポーツ

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プロフィール

うぃぬっ

Author:うぃぬっ
相撲の好きな犬。新潟県在住。近眼。千代の富士の時代に相撲を見始め、若貴時代はヒネくれていたのであまり見ず、朝青龍のときにまた見始めて現在に至る。

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